02甘くないイラストレーターの最近のブログ記事
プロ志望のイラストレーターの卵たちに共通していえることは、ほとんどの人が絵を描く実力そのものと、何が何でもプロになりたいという情熱が不足していて、イラストレーターとして生計を立てるということをかなり甘く考えています。絵が好きなだけではイラストレーターになれず、少々、絵がうまいだけでは飯を食っていけるだけのイラストレーターにはなれないのです。
イラストレーターの卵たちは、仲間から自分のイラストをほめてもらうと、100%まともに受け止めてしまい、自分には実力があると思いがちです。これは、大きな間違いで、かなりの部分におべんちゃらが入っていると考えて間違いありません。アマチュア同士で褒め合っているのと、プロとして作品が通用するかということは全く違うことです。これをまともに受け止めていると、なかなかそこからの進歩というものがありません。むしろ、自分のイラストを批判してくれる人の声に耳を傾ける必要があります。経験を積んだ人の批判は、あなたが商業イラストレーターとして足らない点を言い当てていることが多いからです。
話は少し変わりますが、商品販売で伸びている会社は、共通して商品に対するお客様からの苦情や批判といったものをとても大切にしています。専門の部署を設けてまで、苦情をくみ上げ、次の商品開発に生かしているからです。伸びるイラストレーターにも同じことが言えます。批判を受けても、こいつは見る目がないとか、俺のことを嫌っているからな、などと思っていると、本来、伸びるかもしれない才能をそこで断ち切ってしまい、イラストレーターで成功することもないでしょう。
イラストレーターの仕事は「趣味のお絵かき」の延長線上ではありません。好きなことを仕事に出来れば確かに楽しいですが、それにはそれ相応の苦労が伴います。イラストレーターの世界は、絵が大好きで、何が何でもプロとしてやって行きたいという情熱を持った人がひしめき合っている競争の大変厳しい世界です。イラストを描く基礎的な力、発想力、技術力、そして情熱、どれも人並みではプロのイラストレーターにはなれないのです。あなたの実力程度の人や同じ程度努力している人など五万といます。さらに、懸命に努力した一握りの人間だけがイラストレーターとして活躍しているのです。
時々、「あの程度なら自分も描ける」と言うアマチュアの人がいますが、「あの程度」のプロのイラストレーターなどどこを探してもいません。使われているイラストレーターにはちゃんと理由があるからです。自分が不採用なのは何故なのか、冷静に分析する目も大切です。絵として見るだけなら上手いけれど、商業的には使いづらい、利用用途がない、絵柄が古いなどという事は良くあることです。
イラストレーターとして成功したいのであれば、他人の批判も真摯に受け止め、自分のイラストの足らない部分は何かを常に考え続け、絵に対する情熱を忘れずに、寝る間も惜しんでとにかく描き続けることです。